
訪問理学療法士の「たれめPT」です!
前回は「40代・50代になったら訪問リハの体力仕事に耐えられるのか?」という、現場で突きつけられるリアルな体力の壁についてお話ししました。
「このまま将来を迎えるのは危険すぎる……!」と強い危機感を覚えた僕ですが、次に待っていたのは思わぬ「思考停止」の沼でした。
それが、「やりたいことが何ひとつ見つからない問題」です。
今回は、焦りばかりが空回りして足踏みしていた20代後半の僕が、どのように考え方を切り替えて「とりあえず動いてみよう!」と思えるようになったのか、その葛藤と気づきについてお話しします。
1. 「情熱」や「明確な夢」がないと動いてはいけないと思ってた
何か新しい行動を起こそうとしたとき、僕の頭を真っ先に駆け巡ったのはこんな思考でした。

「副業や新しい挑戦をするなら、強い情熱を持てる『やりたいこと』じゃないと長続きしないんじゃないか?」
SNSやネットを開けば、「この仕事に人生を賭けています!」「大好きなことで自由な働き方を手に入れました!」といった、熱量にあふれるキラキラした発信ばかりが目に入ります。
それに比べて僕には、叶えたい眩しい夢も、人に誇れるような特別なスキルも何ひとつありませんでした。

「実は『よし、まずは形から入ろう!』と気合を入れてルーズリーフで自己分析を書こうとしたのですが……1行目に『自分のやりたいこと:特になし』と書いて、そっとペンを置いてしまいました(笑)」
「自分は一体何がしたいんだろう……」と考えれば考えるほど泥沼にはまり、休日はベッドの上で自己啓発動画を見続けて1日が終わる……という、典型的な思考停止モードに陥っていたんです。
2. 1年目のNISAを思い出してハッとした瞬間
そんな風に一人で悩んでいたある日、ふと「自分って過去に何か新しいことを始めたとき、どんな理由で動いてたっけ?」と思い返してみたんです。
そこで思い出したのが、新卒1年目の冬に始めた「つみたてNISA」でした。
当時、僕がNISAを始めた理由を冷静に振り返ってみると……「絶対に資産家になるぞ!」という熱い情熱や、明確なビジョンなんて1ミリもありませんでした。
ただ単に、「給料だけじゃなんとなく将来が不安だな…」というぼんやりした危機感から、ネットの解説通りに証券口座を開いて積立設定をしただけだったんです。

「あれ? 僕……『やりたいこと』や『熱い情熱』がなくても、すでに人生の大きな一歩を踏み出せてたじゃん」
この事実に気づいたとき、なんとなく肩の力がフッと抜けて心が軽くなったのを覚えています。
3. 発想の転換:「やりたいこと」ではなく「絶対に避けたい未来の回避」でいい
過去の自分に救われた僕は、考え方を180度変えてみることにしました。
「別に『やりたいこと』なんて無理に見つけなくてもいい。『絶対に避けたい未来』から逃げるための行動で十分じゃないか?」
「やりたいこと(ポジティブな目標)」を探そうとすると手が止まりますが、「避けたい未来(リスク回避)」なら、驚くほどスラスラと浮かんできたんです。
僕にとっての「絶対に避けたい未来」は、この3つでした。
- 40代・50代になって腰や身体を壊し、現場で働けなくなること
- 1つの職場やお給料だけに依存し、いざという時に身動きが取れなくなること
- お金の不安を抱えたまま、ただ日々の件数をこなして歳を重ねていくこと
1年目の冬にNISAを始めたときと同じように、「この嫌な未来を避けるために、今できる小さな準備をしておこう」という動機で動き出しても、何も問題はないんだと深く納得できました。
4. 「動く前に見つかるやりたいこと」なんて存在しない
もうひとつ大事な気づきがありました。 それは、「部屋の中で一人で悩み続けていても、やりたいことが突然頭から降りてくるわけではない」ということです。
何事も、「やってみた後」にしか興味や情熱は湧いてこないんですよね。 NISAだって、実際に口座を作って毎月の数字の動きを見るようになって初めて、「お金の勉強って面白いかも!」と興味が芽生えてきました。

「『やりたいことを見つけてから動く』のではなく、『動いてみた結果、やりたいことが見つかる』のが順番だったんですね!」
まとめ:立派な熱意がなくても、まずは「小さくお試し」してみよう!
「何か行動を起こさなきゃ……でもやりたいことがない」と悩んでいる同世代のセラピストや医療職の方は、本当に多いと思います。
でも、大丈夫です! 大層な志や情熱なんて、最初から持っていなくて全然構いません。
- 「やりたいこと」ではなく「避けたい未来」を書き出してみる
- 完璧を目指さず、まずは「小さなお試し行動」から始めてみる
僕も最初は「将来詰むのを防ぎたい」という後ろ向きな気持ちからのスタートでした。 でも、その一歩を踏み出したことで、少しずつですが「自分の盾(資産や知識)」を作り始めることができています。
次回は、僕が「自分の盾」を作るために具体的にどんな小さな挑戦を始めていったのか、その試行錯誤の第一歩についてお話ししていきますね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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